はじめに
「ひざに水が溜まる」って聞いたことありますか?
多くの方が「ひざに水が溜まる」ということで心配されてご来院されます。
なぜひざに水が溜まるの?と思った方、安心してください。
この記事では、ひざに水が溜まる理由と、水を抜くべきなのかどうかについて、わかりやすく解説していきます。
ひざの不調で悩んでいる方、スポーツをする方、ひざに痛みがある方は、ぜひ最後までお読みください。
ひざに水が溜まる?その原因とは
ひざに水が溜まるというのは、ひざの中に元々ある「関節液」という水分が増えてしまう状態のことを指します。
関節液は、ひざの動きをスムーズにしたり、ひざの骨を保護したりする役割があります。
でも、もしもひざに何かしらの怪我をしたり、病気によって炎症が起きたりすると、この関節液が通常よりも多くなってしまうんです。
それは「炎症」という火事を消化するためであり、集まった水分がまるで「水が溜まる」ように見えるのです。
水を抜くことのメリットとデメリット
ひざから水を抜くことのメリットは、一時的にでもひざの痛みや腫れが減ることです。
でも、注意が必要なのは、水を抜いても原因が解消されなければまた水が溜まってしまう可能性があるということ。
さらに、水を抜くという処置自体が感染症を引き起こすリスクもあるのです。
だから、ひざから水を抜くことを検討する場合は、そのメリットとデメリットをしっかり理解した上で、専門家と相談することが大切なのです。
ひざに水が溜まったら何をすればいい?
「ひざに水が溜まってしまった…」そんな時、どうすればいいのでしょう?
最初のステップは、すぐに医師に相談することです。
水が溜まる原因は人それぞれで、その治療方法も異なります。
水を抜くかどうかの判断も、原因を詳しく調べた上で医師が行います。
例えば、過度の運動やけがが原因なら、安静にしていれば炎症が治るのと一緒に自然と水は減っていきます。
一方、関節炎などの病気が原因であれば、薬物療法やリハビリが必要な場合もあります。
また、ひどい痛みや腫れがある場合、水を抜くことで一時的に症状を和らげることも可能です。
「ひざに水が溜まる」これは身体からのSOSかもしれません。自己判断せず、専門家の助けを借りて、最適な対策を見つけてください。
まとめ
ひざに水が溜まることが原因でひざの痛みや腫れを感じている人もいるかもしれません。
水を抜くことが必ずしも最善策ではないということを理解し、ひざに水が溜まったと感じたら専門家と一緒に適切な対策を立てましょう。
みなさんのひざの健康を守るための一助になれば幸いです。
(監修 柔道整復師 田口誠二)