来院されたときの患者さんの状態
この患者さんは、数年前から1ヶ月に一度のペースでお体のメンテナンスに来られている高松市在住の40代の女性患者さんです。
元々は股関節の痛みがひどくて来院されていて、治療を続けた結果その症状がよくなったので、定期的なメンテナンスに通われています。
今回はそのメンテナンスのタイミングで
「何かぎっくり腰になりそうな痛みがあります」
「股関節にも違和感が出ました」とのこと。
早速お体を診せていただくとかなりのゆがみがみられ、お写真のように真っ直ぐ立てず、真っ直ぐ寝られない状態でした。
しかしご本人は真っ直ぐ立っているつもり、真っ直ぐ寝ているつもり、という状態です。(お写真の掲載許可をいただいています)
なぜ体がゆがむの?ゆがむと何が悪いの?
それではなぜ体がゆがむのでしょうか?
それは日常の体の使い方のクセや、お仕事の特性などによります。
・前屈みでずっと作業する
・足を組んで座り、スマホを長時間見る
・右から流れてきた商品を体をひねって左に置き直す
このような偏った動作の繰り返しにより、体はだんだんねじれていってゆがみます。
それだけではありません。
歩き方のクセや利き手、非利き手の使う頻度の差なども影響します。
ではなぜ体がゆがむと良くないのでしょうか?
それは先ほどの治療前の写真のように真っ直ぐ立てない状態だと、斜めの床の上で生活しているのと同じです。常に斜めの床の上に立っていると、常に踏ん張って体のどこかに負担がかかります。
その負担の積み重ねが、違和感や痛み、最終的にはぎっくり腰のような強い痛みを引き起こしてしまうのです。
この患者さんはお仕事柄、細かい作業が多く、そして最近お仕事の勤務時間が増えたということで、そういった環境の変化も影響することがあります。
ここまで体がねじれてしまうと、専門家の手によってしかゆがみを整えることはできません。
ストレッチもウォーキングもいいですし、ラジオ体操もいいですが、根本的なゆがみの解決には至らないのです。それは車のワイパー交換や頑張ればオイル交換くらいはできるかもしれませんが、エンジンのチェックランプがついたら修理工場に持ち込まないと対応できなのと同じで、専門家の手を入れないと整わないのです。
この患者さんの治療方法
お体を確認させていただくと、お写真のように真っ直ぐ立てず、真っ直ぐ寝られない状態でした。
そこでうつ伏せになっていただいて、体を一切動かさずに足の数カ所を触ることで体の大きなゆがみを取るという方法を用いました。私が得意とするゆがみをとる整体治療の一つの方法です。なお当院の整体治療については下記リンク先をご覧くださいませ。
大きなゆがみが整ったのち、各関節を微調整することで治療後は真っ直ぐ立てるようになり、真っ直ぐ寝られるようになりました。
この患者さんも「いつも不思議ですが、写真を見ると思っていなかったゆがみが取れたんですね」とおっしゃっていました。
結果、腰も楽になり股関節の違和感も無くなったとのことです。
まとめ
このように元々あった症状が良くなったと言っても、定期的にお体をメンテナンスすることで突発的な症状が悪化せずにいい状態をキープすることができます。
そして揉んでも押しても良くならないという症状は、すでにその段階を超えていて、ゆがみを取ることでしか良くならない段階になっている可能性があります。
ぎっくり腰や股関節の違和感、痛みにお困りの方はぜひご相談くださいね。
(監修 柔道整復師 田口誠二)