はじめに:夏バテが熱中症を引き寄せる?
夏の暑さが厳しい時期、私たちの体には目に見えないストレスが積み重なっています。
「夏バテ」と聞くと、ただの疲れや食欲不振を思い浮かべるかもしれませんが、実はこれが熱中症の引き金になることがあるのです。
つまり、夏バテと熱中症はそれぞれ独立したものではなく、**体調悪化の“連鎖反応”**として深くつながっています。
この記事では、夏バテと熱中症の関係性と、すぐに取り入れられる予防策についてわかりやすくお伝えします。
今年の夏を元気に乗り切るために、ぜひ最後までお読みください。
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熱中症と夏バテはどう関係しているのか?
私たちの体は、暑さに適応するためにさまざまな機能を働かせています。
特に夏は、汗をかいて体温を下げようとする「体温調節機能」がフル稼働しています。
ところが、このとき大量の水分と塩分が失われるため、うまく補給できないと脱水症状や熱中症に繋がってしまいます。
一方で、熱中症になると全身がだるく、食欲も落ち、回復までに時間がかかることが多くなります。
このような状態が続くと、「夏バテ」のような体のだるさや疲労感が慢性化していくのです。
➤ つまり、「夏バテ」→「熱中症」→「さらに夏バテ」という悪循環が起こりやすいのです。
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今日からできる!熱中症予防のポイント
1. 定期的な水分補給
喉が渇く前に、こまめな水分補給を心がけましょう。
特に、汗をかいたときはスポーツドリンクなど塩分も含まれる飲み物がおすすめです。
▶ 詳しくはこちらのブログもご参考ください:
2. 直射日光を避ける
外出時は、帽子・日傘・UVカットの衣類などで紫外線と熱を遮断しましょう。
3. 暑い時間帯は無理をしない
日中の外出はできるだけ避け、涼しい室内で休憩を。
特に高齢者やお子様は、無理せずエアコンを活用することが大切です。
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夏バテしないための食事の工夫
● 食欲がないときこそ「タンパク質」
食事を抜くのは逆効果。体力の低下を防ぐためにも、豆腐・卵・鶏肉などの消化に良いタンパク質をしっかり取りましょう。
● ビタミン・ミネラルを意識する
汗とともに失われる栄養素を補うには、野菜や果物が欠かせません。
トマト、きゅうり、ゴーヤなど、夏野菜を積極的に取り入れましょう。
● 冷たいものは「ほどほどに」
冷たい飲み物や食べ物は、体を一時的に冷やしてくれますが、摂りすぎると胃腸が弱り、夏バテを悪化させる原因に。
温かい汁物などで胃腸をいたわる工夫も取り入れてください。
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おわりに:夏を快適に乗り切るために
夏バテと熱中症は、互いに影響を与え合う存在です。
片方だけを予防するのではなく、食事・休息・水分補給など、日々の習慣を整えることが、猛暑に負けない体を作るカギになります。
今年の夏は、ちょっとした工夫で元気に乗り越えましょう!
(監修:柔道整復師 田口誠二)