【 はじめに】
暑い夏が続くと、気象庁から「熱中症警戒アラート」が頻繁に発令されるようになります。このアラートは、気温や湿度などの環境要因に基づいて熱中症のリスクを知らせるものですが、実際には”脱水症状”こそが大きな敵です。脱水症状は熱中症を悪化させるだけでなく、他の深刻な健康問題を引き起こす原因にもなります。このブログでは、「熱中症警戒アラート」が出された際に脱水症状を防ぐための具体的な対策について解説します。
【脱水症状が熱中症を引き起こすメカニズム】
高温の環境に長時間いると、当然ですが体温が上昇してしまいます。私たちの体には体温調節機能があり、汗をかいたり体温を発散することで体温を調整しています。しかし温度や湿度、そしてその時の体調によって体温調節機能が乱れてしまい、体温が高いままなかなか下がらない状態になることがあります。これが熱中症です。そして、その主な引き金となるのが脱水症状です。体内の水分が減少すると、血液が濃縮されて体温を下げるための汗をかく能力が低下します。さらに、濃縮された血液は心臓に負担をかけ、それがさらに体温上昇を招くという悪循環が発生します。したがって、脱水症状を避けて、予防することが非常に重要です。
【効果的な水分補給の方法】
多くの人は喉の渇きを感じてから水を飲む習慣がありますが、脱水症状は喉が渇く前から始まっています。そのため、時間を決めて飲む、量を決めて飲むなど定期的な水分補給が必要です。また、単に水を飲むだけでなく、汗とともに失われる塩分やミネラルも補うことが大切です。これらの栄養素はスポーツドリンクや経口補水液に含まれており、効率的に補給することができます。
【熱中症警戒アラート発令時の行動指針】
熱中症警戒アラートが発令されている間は、体調管理、体温管理、水分補給などが特に注意が必要です。外出を控え、涼しい屋内で過ごすことが重要です。もし、仕事や運動などで外出する必要がある場合は、定期的に水分と塩分を補給し、帽子や日傘で直射日光を避けるようにしましょう。脱水症状を防ぐための対策を心がけ、熱中症を予防することを最優先にしてください。
【まとめ】
今回は熱中症と脱水症状の関係、およびその予防方法について説明しました。健康管理は自己責任であり、まずは自分自身を守ることが基本です。特に、熱中症警戒アラートが発令されている期間は、これらの情報を参考にして、日常的に水分と塩分の補給を意識しましょう。周りの小さなお子さんやお年寄りの体調にも目を配ってこの猛暑を乗り切りましょう。
（監修 柔道整復師 田口誠二）
